英語には日本語にない音がたくさんあって難しいですよね。
「こんな発音ムリムリっ!!!!」
「舌ねじれるっちゅーねん!」
と思わずツッコミを入れたくなる単語も。
「clothes(衣服)」にもツッコミを入れちゃいましたか?
さて、ホントに難しいのでしょうか。
ツッコミに使った右手をひとまず戻して、この記事を読んでみて下さい。
読み終わる頃には、あなたは普通に
clothes
と発音出来ていますよ。
バイリンガルのクロエです。この記事では、口周りの使い方・声を出すイメージなど発音方法をくわしく解説します。
英語と日本語両方を使って育ったからこそわかる、日本人にピンときやすい表現を使って説明しますね。ネイティブ発音、ぜひ体験してみてください。
それでは、Let’s get started!
clothesの発音どうしてる?
衣服を意味する「clothes」という単語。
あなたはどのように発音していますか?
..ク、クローゼズだよね?
ね?ね?
スペル通りに読んでますね。
でもこれは…ブー!残念、間違いです。
ちが~うっ!ゼズじゃなくてズズだよ。
クローズ..ズ..だよ。
thで舌を噛んでと..クローズズズズ..
言えるかーーーいっ!!
手を!その手をお戻し下さいませっ。
大丈夫、そんな難しいことしなくていいです。
ほとんどのアメリカ人がしている発音方法を試してみて下さい。その発音方法を説明しますね。
この記事ではアメリカ英語での発音方法を解説します。
clothesの発音の仕方
大多数のアメリカ人は
kロウz klóʊz
と発音します。
そうなんです。
「th」を発音しないんです。
動詞の close と同じ発音です。
close the door 等の、かの有名なあの close です。
会話の中で使われるうちに、発音しやすい方に流れた結果の発音方法です。
それでは、多くのアメリカ人のこの発音法、手順を解説します。
ぜひ体験してみて下さい!
発音方法
英語はハキハキと話す言語だから
口を大きく動かして練習すべき?
その考えはひとまず横に置いて、
リラックスして試してみて下さい。
肩の力抜いた?
準備OK?
それじゃあ始めるよー
- 発音は「kロウz」、一息で行います。
一息での発音を意識することにより、「k」が母音が入った日本語の「く」になってしまうことを防ぎやすくなります。 - あなたは朝の電車の中です。
窓の外に流れる景色を眺めながら、
「今日も上司にネチネチ言われるのかなあ。あーあ、イヤだなあ。フウ..。あ、虹..」
それ!
その「あ、虹」の「あ」の口の形で始めます。
「あー!虹ー!」の「あ」じゃないです。
世知辛い世の中で、ほっこりするものを見た時のリラックスしきった小さな「あ」です。 - その「あ」の口で「k」の音を出し、舌を上前歯の付け根に付けて一気に「ロウz」。
「ロウz」と発音しますが、口の形は小さな「あ」→「う」→小さな「い」です。
ロ→小さな「あ」
ウ→「う」
z→小さな「い」(※「う」じゃないよ、「い」だよ。)
という感じです。
発音のコツ
- 「ロ」は鼻を通す感じで斜め上へ声を出す
- 「ロウ」のLの音は、舌を上前歯の付け根にペトッと付けて前から後ろへすべらせるように弾く
- 口や顔の筋肉を大きく動かして発音するのではなく、口の中を大きく動かして音を作り出すイメージで
- 最後の「z」は小さな「い」の口の形で息だけで「ズ」と発音
正規の発音とされているのは、thの音が入った klóʊðz だと言われています。
実際そう発音するアメリカ人も存在します。
また、その単語だけをゆっくりと発音する時、外国人に教える時などは、thの音をしっかり入れて発音されることもよくあります。
日本語に置き換えると想像しやすいですよね。
外国人に「”公園”の正しい発音を教えて」と頼まれたら、
ko-u-e-n
と、ハキハキ発音してあげるのではないでしょうか。
でも、実際の話し言葉では、たとえ正式なシーンであっても「ko-en」と発音していますよね。
言葉は変化する生き物です。だから楽しい。
clothes の L の発音については、別記事でじ~っくり解説しています。
興味を持たれた方はどうぞ。
まとめ(クロエのつぶやき)
今日は clothes の発音方法をくわしく解説しました。
英語には日本語にない音がたくさん使われています。
もともと知らない音なので「よく聞いてっ。こうっ!」って何回リピートさせられてもピンとこなくて当然です。
あなたは日本語での生活の中で、英語に必要な音をたくさん発しています。
その音をうまく拾って、英語の発音に取り入れる。
それが、ネイティブがどうやって音を作っているかを知るヒントになると思います。
今回ご紹介した音の作り方が、あなたにしっくりきてるといいなあ。
記事がお役に立てればとってもハッピーです。